歩行器は、赤ちゃんにとって遊ぶ道具、それとも歩く準備段階の器具?
歩行器は、つかまり立ちから一人歩きをする時期(10ヶ月〜12ヶ月過ぎ)に使用することが多いようです。赤ちゃんがお座りが出来るようになったら使用できるとしているものもあります。歩行器の価格は4〜5千円が平均です。レンタルの場合は、3千円前後/1ヶ月〜5千円前後/3ヶ月が相場です。歩行器は、早く歩けるようになるための道具として、開発されたようですが、今は、昔とは違う使われ方をしています。歩行器でご飯を食べさせたり、遊び道具として使っているのがほとんどのようです。歩行器に乗せてご飯を食べさると、きちんと座っているので便利だったとか、ハイハイだとどこへでも自由に言ってしまうけど、歩行器だと行動範囲が制約されるなどの理由です。主に、お母さんが手が離せないときに、赤ちゃんが動き回って困る場合がほとんどのようですね。また、赤ちゃんにとっては、歩行器に乗っていると、自分の好きなところへ早く行けるので、機嫌がいいということがあるのかもしれません。
一方、歩行器の害についても、いろいろな意見があります。昔は、転倒・転落事故が多く危険だとか、狭い家では自由に動き回れないと言う理由が多いようです。バリアフリーの家であれば、段差に躓き、転倒することもないと思いますが、歩行器についているテーブルが怪我の原因となることが多かったようです。今では、大分改良が進んでいるので、それほど大きな事故は起きなくなってようですが。また、歩行器に乗せていると足を突っ張って歩くので、つかまり立ちから、なかなか一人歩きに移行できない場合があるとか、育児書などには望ましい自然な神経発達を狂わせるからやめましょうと書かれている本もあるそうです。これらの意見では、歩行器は歩く準備のための器具ではないことと、事故の危険性を防ぐ立場からのものが多いですね。
歩行器には、有用不要といろいろな意見があるようです。確かに事故の側面から見ると、カナダのように10数年前から販売を禁止している国もあるように、使用しないほうが良いとなります。お医者さんや保健婦さんも同じでしょう。ただ、発達に関しては、影響がないという報告と、むしろ遅れるという報告があるのも事実です。でも、歩行器を玩具としてみると、他のおもちゃと同じ様に扱えば問題ないのではと思います。1日中乗せていることはありえないでしょうし、忙しいお母さんにとっては、手が離せないときに使えば、これほど便利なものはないでしょう。歩行器が使ったことがあるお母さんたちは、「便利だった、良かった」の意見が多いようです。逆に使わなかったお母さんは、「なくても問題なかった」とのことです。
さて、あなたはどう考えますか?